TIA事業リポート
8月
わくわく異文化理解セミナー2026 第2回ネパール編
8月29日(土) とちぎ国際交流センター
「わくわく異文化理解セミナー2026」第2回ネパール編~異文化理解ゲーム「レヌカの学び」で知るネパールの素顔!~をネパール支援有志の会サンガサンガイの協力で実施し、34名が参加しました。
「レヌカの学び」とは、ネパール人のレヌカさんが、実際にネパールで暮らしていた時と日本に滞在していた時の行動や考え方の変化をもとに教材化した異文化理解教材です。18枚のカードに書かれている内容を、「ネパールにいたときの行動や考え方」か、それとも「日本に滞在したとき(聾学校での研修で来日)の行動や考え方」か、についてグループ内で話し合ってネパールと日本に9枚ずつ分けます。例えば、「軽いカゼなら仕事に行くわ」と「軽いカゼでも仕事は休みます」のカードを比較し、どちらがネパールでどちらが日本かを考えます。
まず、ファシリテーターの大貫 文さん(元JICA海外協力隊・ネパール隊員)と講師のウパダヤ スジャタさん(TIAネパール語相談員)がネパールの基礎情報を紹介して、いよいよ「レヌカの学び」のスタートです。各グループでレヌカさんの紹介文を読み状況を把握してから、カードを分け始めます。皆さん、カードの内容がネパールでのことなのか日本でのことなのか、悩みに悩みながら分けていきます。
次に答え合わせです。大貫さんがカードごとにネパールか日本か、そして内容の解説をしていきます。レヌカさんが日本に来たのは20年以上前なので、最近のネパールの様子などをスジャタさんが補足説明します。残念ながら全部正解したグループはありませんでした。最後にグループ内でゲームの感想を話し合いました。
参加者からは、「ゲームを通してネパールの文化や習慣を知ることができた」、「新しい気づきや発見があった」、「日本とネパールをステレオタイプで考える癖があり、自分の価値観の狭さを感じることができた」、「この人は○○出身だからといった先入観を捨てることが多文化共生の第一歩だと思った」などの感想がありました。
▲レヌカのカードをどのように日本とネパールに分けるのかを観察する講師のスジャタさん(中央)
▲カードの答え合わせと解説を行うファシリテーターの大貫さん(右)とスジャタさん
多文化共生出前講座(第2回)
8月26日(水) 芳賀町民会館
TIA職員と外国人が講師となって多文化共生についてお話しする「多文化共生出前講座」第2回を、芳賀町女性団体連絡協議会の会員13名を対象に行いました。
外国人講師はTIA相談員の金アィンさん(ベトナム出身)です。前半は、栃木県内の外国人住民状況(国籍、人数、在留資格)、多文化共生のためのTIAの取り組み、「やさしい日本語」などを紹介し、アィンさんからは、日本語学習方法や日本で生活して分からなかったことや困ったこと、また東日本大震災を体験した際に感じたことなどについて話していただきました。
後半の質疑応答コーナーでは、アィンさんのお子さんに対するベトナム語教育や、ベトナム料理に関する質問が飛び出しました。料理については、日本で買うことができる食材の実物を見せながら調理方法も含めて詳しく説明しました。
参加者からは、「分かりやすい内容で楽しめた」、「やさしい日本語について知識が深まった」などの感想がありました。
▲ベトナム人講師のアィンさん(左)
日本語学習支援研修会 「外国人への日本語サポートについて知ろう!」
8月1日(土) 上三川いきいきプラザ
県内に住む外国人の方々が安心して暮らせるために、生活に必要な日本語学習のサポートをする取り組みについて紹介し、学習支援の活動について学ぶ研修会を上三川町で行いました。講師は、インターカルト日本語学校校長/日本語教師養成研究所所長の加藤早苗氏が務めました。
講座の前半では、地域に住んでいる身近な存在である外国人の声を事例で紹介し、彼らは「困っている人」ではなく、共に地域を支える「地域で一緒に暮らしている人」であり、安心して暮らし、働き、子育てをするために日本語が必要であることを知りました。
そして、地域の拠点としての日本語教室の役割、学習支援者として、「話を聴く」「一緒に考える」「待つ」「認める」「笑顔で接する」という姿勢について学びました。
さらに、対等な関係を築きながら生きていける「多文化共生社会」の実現の重要性に気づきました。
後半では、清原地区国際交流会会長阿久津容子氏と、同教室で学習している魯鳳傑(ロホウケツ)氏(中国)、尚 積昊(ショウセキコウ)氏を招き、トークセッションを行いました。阿久津氏からは、同会の27年間の活動ときっかけ、地域住民として学習者に寄り添う姿勢について伺いました。続いて魯氏からは、日本語学習の難しい点や、交流が習得につながるという意見をいただきました。尚氏からは、職場で会話を真似て学習しているという工夫、日本語学習によって生活がよりよくなったという話を伺いました。
参加者からは「対等な関係が大切だとわかった」、「実体験や、いろいろな地域の方の話も聞くことができて参考になった」、「上三川町に日本語教室ができたら参加したい」などの感想がありました。
▲事例紹介を行う講師の加藤氏
▲トークセッション(左から加藤氏、阿久津氏、魯氏、尚氏)
わくわく異文化理解セミナー2026 第1回インドネシア編
8月8日(土) とちぎ国際交流センター
外国人講師から日本と外国の文化や習慣の違いを学ぶ「わくわく異文化理解セミナー2026」の第1回インドネシア編~インドネシアと日本 海をこえて 違うところ、同じところ~を、TABUWATAの協力で実施し、高校生9名を含む33名が参加しました。
TIA職員による栃木県内のインドネシア人の状況説明に続き、講師のリンジャニ ハナ ニスユさんの登場です。リンジャニさんはインドネシアから宇都宮大学大学院に留学しているイスラム教徒。宇大に留学するまでの母国での生活、インドネシアの食べ物・伝統的な踊りなどの文化などを紹介し、またイスラム教の考え方、お祈り、断食、恋愛観などについて説明しました。
後半は、インドネシアのお茶を飲みながら、TABUWATAスタッフがインタビュアーとなってリンジャニさんからお話を聞くパネルトークです。Q:「ヒジャブ(頭や胸元を覆うスカーフ)を何枚持っているか?」、A:「10枚以上持っている。毎日服に合わせて選ぶ」、Q:「技能実習生などは一日5回のお祈りをちゃんと行うことができるのか?」、A:「会社のルールによって違うが、仕事の休憩時に行ったり、昼食時にまとめてやっている」、Q:「断食するのが難しい場合はどのようにするのか?」、A:「どうしてもできない場合(病気、妊婦など)は、寄付を行ったり別な日に振替えて行うこともできる」など、イスラム教に関する問答が行われました。
最後の参加者との質疑応答では、「インドネシアで日本のサブカルの人気は?」、「災害時の避難所で豚肉が入った食べものしかなかったらどうするのか?」などの質問が飛び出しました。
▲イスラム教のお祈りについて説明するリンジャニさん
▲パネルトークでTABUWATAのインタビュアー(右の2名)からの質問に答えるリンジャニさん(左)