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TIA事業リポート

3月

とちぎ外国人材活用促進協議会 サービス業(宿泊)部会主催 外国人材活用促進セミナー

令和6年3月5日(火) とちぎ国際交流センター

 令和5年は 新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症に変更され、これまで以上に人の往来が増え、宿泊業、外食業、ビルクリーニング業等において、人手の確保が課題になっています。このことから「人手不足解消に向けた特定技能外国人の募集方法とコスト」をテーマに取り上げ、一般社団法人外国人雇用協議会の理事として、数多くの企業向けセミナーに登壇されているリフト株式会社代表取締役の杉村哲人氏をお迎えし、解説いただきました。

 解説は、「外国人雇用の基本整理」として、就労可能な在留資格の説明からはじまり、外国人雇用にかかる具体的なコストや事例を示しながら「外国人材採用の基本的なステップと自社のニーズに合った採用属性の選定」「外国人材採用・定着に成功するためのポイント」等をわかりやすくお話しいただきました。

▲「外国人材が集まる会社になる3つのステップ」について解説する杉村氏
▲外国人材採用に関心のある参加者の方々

県民外国語講座「おもてなし英語ボランティア」(第3期)

1月10日(水)~3月27日(水) 全10回       とちぎ国際交流センター

   外国人観光客などに英語で「おもてなし」できるようになるための今年度3期目となる英語講座を実施し、受講者20名が参加しました。講師は前回に引き続き平野聖乃氏が務め、国内の美術品紹介、日本の歴史などを英語で伝える知識を深めたほか、英文法のイギリス、アメリカの比較についても学びました。

 

▲英文法の比較について教える講師の平野氏
▲講師の質問の回答を考える受講者たち

県民外国語講座「はじめての台湾中国語」

1月10日(水)~3月27日(水) 全10回         とちぎ国際交流センター

   台湾への旅行者も増加していることから、台湾旅行で使えるフレーズや文化を学ぶための初心者を対象とした台湾中国語の講座を実施し、受講者9名が参加しました。講師は王雀屏(ワン チュエピン)氏と劉怡君(リュウ イチュン)氏。台湾で使用されている発音記号、簡単な旅行会話のほか、中国茶や台湾の歌などの文化も学びました。

 

▲台湾を紹介する講師の王 雀屏(ワン チュエピン)氏(左)と劉 怡君(リュウ イチュン)氏(右)
▲中国茶の作法を学ぶ受講者たち

栃木県内市町国際交流協会 防災訓練・多言語翻訳シミュレーション

3月13日(水)~15日(金)

 災害時における外国人への情報提供を円滑に行うため、県内15の国際交流協会で協働し、メーリングリストを活用した連絡訓練および翻訳訓練を行いました。この訓練は平成23年度より実施しているもので、今年度は小山市が想定被災地となりました。

 訓練では、台風に伴う大雨の影響で、小山市内の河川が洪水し市全体が被災する恐れがあると想定。小山市国際交流協会が、小山市の災害情報の翻訳を各協会に要請しました。

 翻訳協力者としては県内で48名が参加し、英語、ベトナム語、中国語、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語、ネパール語、韓国語、フランス語の9言語および「やさしい日本語」に翻訳しました。

 訓練終了後は、翻訳協力者に言語ごとに翻訳文を共有しました。訓練の参加者からは「できるだけ早く、わかりやすく翻訳するのは大変だった」、「たくさんの翻訳文をみると、どのように伝えるか参考になる」等の感想をいただきました。

 また、県内の各国際交流協会間、あるいは各協会と翻訳協力者とのやりとりは、災害時にだけ行うことは難しいので、連絡訓練として良い機会となりました。

▲県内の実施状況一覧

JICA海外協力隊 活動報告会inとちぎ

3月9日(土) とちぎ国際交流センター

 JICA 海外協力隊に参加した(参加している)栃木県出身の方に、現地での活動内容などを話してもらう「JICA海外協力隊 活動報告会inとちぎ」をJICA筑波とTIAの共催で実施しました。

 今回のテーマは「教育」。発表者は、青年海外協力隊2013年度1次隊として「養護」の職種でフィリピンに派遣された沢谷千亜紀さん、同じく2022年度1次隊として「理科教育」の職種で現在ラオスに派遣されている宮川純加さんの2名です。

 沢谷さんは、高校・大学時代の様子~特別支援学校での勤務~JICA教師海外研修への参加など、青年海外協力隊に至るまでの経歴を紹介後、フィリピンでの障がい者教育活動内容を発表しました。また現地での活動を通しての英語体験から、帰国後に教員採用試験(英語)を受け直し、現在は県立高校の英語科教諭となった経緯についても話しました。

 小山市出身の宮川さん(東京都の公立中学校から現職参加)は、活動中のラオスからオンラインによる参加です。ラオスの学校体系、中学校の一日の授業の流れなどを紹介後、勤務先のドンカムサン教員養成学校及びパクセー教員養成校での活動内容を発表しました。また、ボランティア経験から自分が成長したことや今後に生かしたいことなどを話しました。

 後半は、田島JICA栃木デスクがコーディネーターとなり、上記2名に栃木県青年海外協力隊OB会の大貫泉会長を加えてのパネルトークです。協力隊への参加理由は? 参加に際し職場の上司へどのように許可を得たか? 派遣国で言語(現地語等)をどのように学んだか? 現地で日本人として差別や偏見を受けたか? などの質問に答えました。

 本報告会には、高校生や大学生を含む20名が参加しました。「行きたい気持ちが強くなりました」、「自分は教育者として働いているので視野が広くなった気がした」などの感想がありました。

▲フィリピンでの協力隊活動内容を話す沢谷さん
▲活動中のラオスからオンラインで参加した宮川さん

日本語学習支援者のための情報交換会

3月1日(金) とちぎ国際交流センター

 地域の日本語教室で活動する日本語学習支援者を対象とした情報交換会を開催しました。講師に一般社団法人ふくしま多言語フォーラム代表理事の永島恭子氏を迎え、「発話を促す日本語教室活動を考える」と題し、学習者が主体的に取り組める活動の方法や効果について学びました。  

講師からはスマホを使った事例として、学習者が地域で撮った写真を見せながら、その写真について説明する活動紹介があり、参加者はグループ内で一人ずつ体験しました。また、実際の活動においては、学習者が紹介する音声を録音して後でみんなで聞くという活動を加えると、上手に話したいというモチベーションにつながり、学習者が自発的に何度も練習するようになるという話もありました。ほかにも、教室の外に出向き、学習者が地域の人と対話しながら行う活動のやり方などたくさんのアイデアが示されました。

 その後はグループごとに日ごろの課題となっていることについて、熱心に話し合いが行われました。

 参加者からは、レベルが違う学習者とも一緒にできそうな事例だった、グループでの話し合いでは課題が共有できて参考になった等の感想がありました。

▲講師の永島氏
▲スマホを活用した活動の体験

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