2025年度(令和7年度)

12月

介護の仕事のための日本語教室

10月4日(土)~12月20日(土) とちぎ国際交流センター&オンライン

 介護分野への就職支援、及び介護職への定着化を図るため、外国人住民を対象に介護の仕事に役に立つ日本語を学ぶ日本語教室を、10月4日~12月20日の毎土曜日(全12回)、にほん語でかいご共育会と共催で開催し、4か国8名(ペルー、ブラジル、スリランカ、ボリビア)が参加しました。

 講師は、にほん語でかいご共育会の長谷川朋子さん、須藤映子さん、柏木裕子さん、渡辺孝文さん、長谷川和歌子さんの5名です。
 第1回はとちぎ国際交流センターで対面で実施しました。共育会作成のテキスト「はじめて学ぶ介護の言葉」を配布し、「介護とは」について授業を行いました。またオンライン授業の受講方法を確認しました。
 第2回~第11回はオンライン授業です。参加者は、10時から11時までの1時間、「介護現場でのコミュニケーション」「認知症」「薬の種類と形状」「身体介助とお声がけ」など、介護現場で実際に使われる日本語を学びました。
 最終回(第12回)は「施設職員の方との交流会」をとちぎ国際交流センターで実施し、特別養護老人ホームきぬ川苑の金子正之さん、真岡ハートヒルズの森田弘章さんの2名から、施設の仕事内容を紹介していただきました。

 日本語教室を修了した参加者からは、「今までよく分からなかった介護の言葉を教えてくれてとてもうれしいです」、「施設見学をぜひしたいです」などの感想がありました。

▲オンラインで介護の日本語を学ぶ参加者
▲最終回(第12回)で施設の仕事内容を紹介する金子さん(前右)

矢板市役所「日本語学習支援講習会」への協力

12月20日(土) 矢板市片岡公民館 

 矢板市での日本語教室立ち上げに向けて、TIA職員が栃木県地域日本語教育体制づくり事業の総括コーディネーター、地域日本語教育コーディネーターとして伴走支援を行っています。

 第1回となる講習会に地域日本語教育コーディネーターが講師として協力しました。     
 講習会前半では、地域における日本語教室の役割、矢板市の外国人住民、外国人とのコミュニケーション、学習者のニーズの捉え方について、グループワークをしながらお伝えしました。
 後半は、これからどのような日本語教室を目指したいか、また場所、時間帯、広報などグル-プでアイデアを出し合い、全体で共有しました。
 今後は、市外の日本語教室の見学を行った後、次回の講習会を実施予定です。

教室の方向性について話し合う参加者のみなさん

日本語学習支援研修会・経験者対象

12月5日(金) とちぎ国際交流センター 

 外国人等のための日本語教室で活躍している支援者のみなさんを主な対象とした研修会を開催しました。講師に宇都宮大学基盤教育センターの牧原紀子氏を迎え、学習者支援に役立つ講義とワークを実施しました。

 研修会前半は、学習者のニーズを深堀する視点、ニーズ分析、学習支援の目標や学習項目の立て方について考えました。また、日本語教育の参照枠に基づく「生活can do一覧」の利用方法や教室でできる小さなワークも紹介されました。

 後半は、講師が準備した学習者Aさん、Bさん、Cさんそれぞれの背景や現在の状況等から日本語教室での活動案をグル-プで検討し、ワールドカフェ形式で紹介し合いました。

 参加者からは「ニーズの確認や目標設定について理解が深められた」、「実際の現場に寄り添った内容だった」などの感想がありました。

 

講師の牧原氏

とちぎ外国人材活用促進協議会 建設業部会主催 外国人材活用促進セミナー

12月3日(水) とちぎ国際交流センター

 建設業において、外国人材の受入れが進む中、長年続いた技能実習制度が、「育成」と「確保」を重視した外国人材雇用のための育成就労制度に代わります。その一方で、日本人従業員との間に業務負担や人間関係の摩擦が生じ「定着」につながらないケースがあり、これらを解決につなげるセミナーとして、県内建設業の経営者及び現場指導者を対象に、外国人雇用のための制度と留意点、また、外国人と日本人、それぞれがやりがいをもって活躍できる現場に必要な環境整備について、株式会社ワールディング 執行役員 池邊 正一朗 氏に解説いただきました。

 また、県労働政策課協力事業において「多様性を力に変える働き方改革」をテーマに、活用できる助成金等について、特定社会保険労務士 坂本 佳奈美 氏に解説いただきました。 

▲「在留資格制度の留意点」について解説する池邊氏
▲「働き方改革推進支援助成金」「業務改善助成金」等について解説する坂本氏

県民外国語講座「おもてなし英語ボランティア」(第2期)

10月1日(水)~12月10日(水) 全10回
とちぎ国際交流センター

外国人観光客などに英語で「おもてなし」ができるようになるための英語講座を実施し、受講者19名が参加しました。

講師は第1期に引き続き平野聖乃氏が務め、日本の歴史や文化のほか、日本のことわざの英訳などさまざまな英語表現も学び、外国人に伝えるためのポイントなども教えていただきました。

▲受講者に説明する講師の平野氏
▲ペア&シェアで英語の対話練習をする受講者たち