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2024年度(令和6年度)

3月

県民外国語講座「おもてなし英語ボランティア」(3期)

1月8日(水)~3月19日(水) 全10回    とちぎ国際交流センター

外国人観光客などに英語で「おもてなし」できるようになるための今年度3期目となる英語講座を実施し、受講者25名が参加しました。
講師は前回に引き続き平野聖乃氏が務め、日本のことわざや浮世絵などの日本の伝統文化を英語で説明する知識を深めたほか、海外で人気のある日本の漫画文化についても学びました。

▲浮世絵について教える講師の平野氏
▲講師の質問の回答を考える受講者たち

みんなの防災教室

3月1日(土) きららの杜とちぎ蔵の街楽習館
共催:栃木市・栃木市国際交流協会 協力:栃木県防災士会

地震や台風などの災害に備えて防災について学ぶ防災教室を実施し、ネパール、フィリピンの外国人と日本人の計 27 名が参加しました。

前半は、 講義形式でTIA 職員が日本の災害や避難所について「やさしい日本語」で説明し、TIA 外国人キーパーソンの栃木市在住のカリニョ マリオさん(フィリピン出身)が、2019年の台風19号の時に自宅が被災し、自ら体験したことを振り返り、日ごろからの防災への準備についてのアドバイスをしました。その後、防災士が手伝いながら、防災マップを使って参加者が自宅の近くの避難所探しも行いました。

後半は栃木県防災士会の防災士が炊き出し用非常食の作り方の説明のあと、各グループでブルーシートの上で、防災士の人に教わりながら、ポリ袋を使った防寒服を作り、段ボール箱を組み合わせた段ボールベッドを作成し、実際に寝たり、座ったりして体験もしました。

最後に、参加者に非常食も配られました。参加者からは、「初めて防災教室に参加したが大変勉強になった」、「今後、災害が起きた時に今日学んだことを役立てたい」などの感想もありました。

▲自宅近くの避難所探し
▲防災グッズ(防寒服)を作る参加者

TIAランチタイム・コンサート 「世界を繋ぐ、音楽で旅する~フルート&エレクトーン」

3月15日(土) とちぎ国際交流センター

 音楽を通して国際理解を深めるTIAランチタイム・コンサート「世界を繋ぐ、音楽で旅する~フルート&エレクトーン」を、栃木県の友好交流県であるフランス・ヴォークリューズ県と交流活動を行っている「とちぎ・プロヴァンス協会」と共催で実施し、72名が来場しました。

 演奏者は、フルートの栗田智水さん(とちぎ・プロヴァンス協会会員)とエレクトーンの井上智美さんによるユニット「Tomo2Concerto(トモズコンチェルト)」のお二人。“音楽で旅する”をテーマに、日本の春メドレー、くるみ割り人形より花のワルツ(ロシア)、アルルの女よりメヌエット(フランス)、ムーンリバー(アメリカ)、リベルタンゴ(アルゼンチン)などアンコール曲の「花は咲く」を含む計9曲を披露しました。

 演奏曲のひとつ「3月9日」(レミオロメン)では、TIA職員2名も友情出演し、フルートとビオラでコラボ演奏しました。

▲世界のいろいろな曲を披露した栗田さん(左)と井上さん(右)
▲TIA職員2名がコラボ演奏した「3月9日」

JICA海外協力隊 活動報告会inとちぎ

3月8日(土) とちぎ国際交流センター

   栃木県出身のJICA 海外協力隊OV及び現地で活動中の協力隊員が活動内容などを紹介する「JICA海外協力隊 活動報告会inとちぎ」をJICA筑波とTIAの共催で実施し、14名が参加しました。

   今回のテーマは「アフリカ」。発表者は、青年海外協力隊2014年度1次隊としてケニアに派遣された三関理紗さん(佐野市出身)、2022年度4次隊として2025年4月までマダガスカルに派遣されている舘野眞歩さん(野木町出身)の2名で、職種は「コミュニティ開発」です。

三関さんは、「ケニアで人生が変わる!」というタイトルで、ケニアの南ニエリ児童局での活動内容について発表し、現地滞在で感じた言葉の壁や文化の壁をどのように克服したか、また、異なる文化や価値観の中で生活することで気づかされたことなどを話しました。

   一方、マダガスカルからオンラインで参加した舘野さんは、農村地域における調査、農畜産技術向上、農民の生活改善などの活動内容について報告しました。また現地で良く食される料理や市民の交通手段、農民の生活や仕事の様子、マダガスカルの自然なども紹介しました。

   後半は、田島JICA栃木デスクがコーディネーター、三関さんと舘野さんがパネリストとなってパネルトークです。「協力隊に参加するために大学でどの学部を選べばよいのか?」、「どうしてその国を選んだか?」、「任地先の生活等で大変だったことは?」、「協力隊に参加して自分が変わったことは?」、「ケニアやマダガスカルに行って後悔したことはあったか?」などの質問に答えました。

   報告会を聞き終えた参加者からは、「詳しい体験談を聞くことができて海外協力隊に対するあこがれがより一層強まりました」、「パネルトークがとても学びある時間でした。ますますアフリカや海外協力隊についての興味が広がりました」などの感想がありました。

 

▲ケニアでの協力隊活動内容を紹介する三関さん
▲後半のパネルトーク (左から田島JICA栃木デスク、舘野さん、三関さん)