2024年度(令和6年度)

9月

「キャリアセンター職員向け企業説明会」

9月26日(木) 栃木県総合文化センター

県内の大学、専門学校の就職キャリアセンターの職員を対象に、県内のグローバル企業による企業説明会を実施しました。参加した県内企業は7社、参加大学、専門学校は3校(大学2、専門学校1)でした。

各ブース内で、企業の採用担当者が企業の概要、福利厚生、採用条件などを説明し、その後キャリアセンター職員からの実際の選考方法、学生が取得しておくべき資格等について真剣に質問していました。

参加職員からは、「本日、企業からいただいたさまざまな情報を、学生に伝えたい」との声がありました。

▲キャリアセンター職員向け企業説明会の様子①
▲キャリアセンター職員向け企業説明会の様子②

多文化共生実務者対応力向上研修会

9月11日(水)、19日(木)  とちぎ国際交流センター

県、市町職員、国際交流協会職員等を対象に「多文化共生実務者対応力向上研修会」を行いました。

9月11日(水)
講師:一般財団法人ダイバーシティ研究所 代表理事 田村太郎氏
午前は多文化共生の基本、外国人住民の背景、国内の施策の変化、多文化共生推進プランの分野別の考え方、自治体の事例紹介を行いました。午後は、災害時対応と外国人をテーマに、災害対応事例、担い手としての外国人、多文化共生の視点での防災についてお話いただきました。

9月19日(木)
講師:NPO法人国際活動市民中心(CINGA)コーディネーター 新居みどり氏
午前は、外国ルーツの子どもや若者の相談事例の紹介、国籍別、在留資格別から外国人住民の背景を分析しました。午後は、課題別の事例検討を行いポイントを解説していただきました。TIAからは地域日本語コーディネーターが対応した子どもの日本語学習に関する相談事例の紹介、県内の主な支援メニューの案内を行いました。
(当日は新幹線トラブルにより、講師は東京からオンライン対応に切り替えて実施しました)

▲9月11日講師の田村太郎氏
▲9月19日講師の新居みどり氏(正面スクリーン)

とちぎグローバルセミナー2024「JICA筑波1dayイベント」

9月21日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2024」の一環として「JICA筑波1dayイベント」を実施し、109名が来場しました。

 このイベントはJICA筑波が今回初めて栃木県で実施するもので、各種展示や民族衣装体験、県内大学で学ぶJICA研修員との交流、JICA海外協力隊OVの現在の活動紹介などを行いました。

■JICA海外協力隊パネル展 ➡ JICA海外協力隊(栃木県出身)の任地活動の様子を撮った写真を紹介

■企画展「学び・未来・より良い世界に」➡ 途上国の学校の様子、現地の教育現状、課題、日本の取り組みを紹介

■民族衣装体験・研修生と交流 ➡ アジア、アフリカ、中南米、大洋州などの民族衣装の試着、県内大学で学ぶJICA研修員たちと楽しいコミュニケーション

■JICA海外協力隊OVの現在の活動紹介

【ケニア・ブース】 ケニアにて羊毛フェルトで障がいのある子どもとお母さんを支援しているOVが、現地のお母さんたちが手作りする羊毛100%フェルト雑貨を展示・販売

【ネパール・ブース】 ネパール支援30年以上のOVが、現地NPOと連携し毎年作成しているカレンダーを再利用して、うちわやブックカバーを作成

【野菜販売ブース】 栃木県内の里山で有機農業を営むOVが丹精込めて育てた野菜を販売

【ターバン販売ブース】 栃木県内の田舎でターバン作家として活動するOVが、色鮮やかなターバン類を展示・販売

【ちょこっとブース】 県内で子ども食堂を運営するOVが、団体「ちょこっと」の活動内容等を紹介

▲手作り羊毛100%フェルトや色鮮やかなターバンの展示・販売などが行われた各ブース
▲企画展では途上国の学校の様子など紹介

とちぎグローバルセミナー2024 ⑭世界も栃木も元気にする青年海外協力隊!

9月21日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2024」第14回(最終回)は、JICA海外協力隊OVが任地を紹介するセミナーを栃木県青年海外協力隊OB会が実施し、21名が参加しました。

 講師は、カリブ海のドミニカ共和国でコミュニティ開発隊員(2017年度1次隊)として活動した穂積翔太さん、スリランカで障害児・者支援隊員(2022年度1次隊)として活動した沼野彩香さんの2名です。

 穂積さんは、ドミニカ共和国の環境保護NGOに所属し、農村の経済状況の調査から始めて、日本の「一村一品運動」を例にした農家へのプレゼンテーションや商品開発・販売のプロモーションなどの活動を行いました。このボランティア経験によって、「活動を円滑に進めるためには賛同する仲間が必要で、粘り強く対話を続ければ共感する人が現れる」ことを学んだそうです。

 沼野さんは、スリランカ北西部州社会事業局に所属し、障害者福祉事業関連の障害児通園施設や職業訓練施設等を巡回し、関係する先生や保護者に指導や助言をする活動をしました。この経験から、寛容な心、愛情の大切さ、心の余裕、辛さ耐性などを得たそうです。

 後半は、参加者が2つのグループに分かれ、講師を囲んで座談会を行いました。参加者からは前半の発表についてのコメントや掘り下げた質問などが飛び交い、現地でのさまざまな体験談を聞くなど、皆さん楽しいひとときを過ごしました。

▲ドミニカ共和国での活動を紹介する穂積さん
▲座談会で参加者の質問に答える沼野さん(奥中央)

とちぎグローバルセミナー2024 ⑬ベトナム各地方での旧正月の文化の違い

9月14日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2024」第13回は、ベトナム各地方の旧正月(テト)を紹介するセミナーを栃木県ベトナム人会(V.A.T)が実施し、15名が参加しました。

 講師は同会長のグエン・フン・タンさんと手塚ホアさんの2名。タンさんはベトナム中部出身、ホアさんは北部出身です。

 まずタンさんが、ベトナムの地理・歴史、人口・民族、経済など概要を説明しました。続いて各地方における旧正月(テト)の文化の違いについてです。テトは、旧暦の1月1日から7~10日間、新暦の1月下旬から2月中旬にかけて祝います。家族や親族が集まり、祖先を敬い、新しい年を迎えるためのとても重要なイベントです。

 テト料理として、北部ではもち米、緑豆、豚肉をバナナの葉で包んで蒸した四角い餅「バインチュン」が、南部では円筒形の餅「バインテト」がよく食べられます。

 北部はこの時期寒いため、暖かい服装で屋内で家族と過ごします。中部は雨が降ることが多く、農作物の豊作を願います。南部は温暖で快適なので、屋外イベントや旅行が多く行われます。花や果物が豊富なのも特徴です。

 北部は中国の儒教や仏教の影響、中部は旧王朝時代(阮朝)の影響、南部はフランスやアメリカなどの西洋的な影響を受けており、これらがテトの伝統や祝い方に変化をもたらしているとのことです。

 最後に、アオザイ衣装のホアさんが、会場に用意したテトの飾り付けについて説明しました。

▲ベトナムの旧正月(テト)について説明するタンさん(右)
▲テトの飾り付けを紹介するホアさん

とちぎグローバルセミナー2024 ⑫国際交流員から学ぶアメリカ・中国文化

9月14日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2024」の第12回は、アメリカと中国の文化を紹介するセミナーを栃木県産業労働観光部国際経済課が実施し、20名が参加しました。

 講師は、県国際経済課で国際交流員として勤務しているメーガン・ハバーストローさん(アメリカ・カリフォルニア州出身)と李永春さん(中国・雲南省出身)の2名です。

 まず季節ごとの祝祭日イベントについてです。メーガンさんは「バレンタインデー」「アメリカ独立記念日」「サンクスギビング(収穫祭)」「クリスマス」などについて、李さんは「春節」「端午節」「中秋節」「冬至節」などについて紹介しました。

 次は誕生日の祝い方です。中国では60歳以上は10年ごとに祝い、「長寿祈願」として長い麺を食べます。アメリカは一つの例として、ナバホ族(ネイティブアメリカン)の「初笑式」が紹介されました。

 そして子どもたちの学校生活についてです。中国の教育制度は日本と同じ6-3-3制ですが、アメリカは州によって6-2-4制です。中国は冬休みが長く、アメリカは夏休みが長いです。アメリカ・中国では、下駄箱で靴を履き替えることやランドセルを使用することはありません。中国には授業の一つとして「目の保健操(マッサージ)」の時間があります…などなど。

 セミナーの最後は、子どもたちの遊びの体験コーナーです。中国からは、一つの石(ゴムでできた小さいキューブで代用)を上に投げている間に他の石を取る「石キャッチ」、矢を壺に投げ入れる「投壺(とうこ)」、アメリカからは、コップとストローで作ったアメフト・ゴールに紙で作ったボールを弾いて入れる「紙フットボール」が紹介されました。参加者は子どもも大人も楽しんで挑戦しました。

▲アメリカと中国の教育制度の違いを話すメーガンさん(左)と李さん(右)
▲中国のゲーム「投壺(とうこ)」(手前)、やアメリカのゲーム「紙フットボール」(奥)を行う参加者

とちぎグローバルセミナー2024 ⑪ブラジルのチーズパン作りと文化紹介

9月7日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2024」第11回は、ブラジルのチーズパン「ポン・デ・ケージョ」の作り方を学び、伝統武術「カポエイラ」の音楽を聴くセミナーをブラジル文化サークル「Sou Capoeira」が実施し、19名が参加しました。

 講師は同サークル代表の野田サチオさんとその家族。ブラジルでは朝食やおやつによく食べられているというポン・デ・ケージョは、タピオカ粉、チーズ、卵、牛乳(豆乳やアーモンドミルクも可)、オイルなどで作ります。参加者は生地を作り、練って手ごろなサイズに丸めていきます。そしてオーブントースターに入れて焼きます。

 パンを焼いている間は、野田さんと息子さんのレオ君によるカポエイラ音楽の演奏です。メイン楽器の「ビリンバウ」は、弓の形状の下部に丸いひょうたんがついたものです。弦を棒で叩き、大きく響く音を出します。これにタンバリンのリズムが加わります。

 カポエイラ音楽を堪能した後、参加者は焼きあがった「ポン・デ・ケージョ」をブラジルのジュース「ガラナ」やコーヒーと一緒に試食しました!

▲生地を練ってポン・デ・ケージョ(チーズパン)を作る参加者
▲カポエイラ音楽を披露する野田サチオさん(左)と息子のレオくん

とちぎグローバルセミナー2024 ⑩タイの家庭料理教室

9月7日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2024」第10回は、タイの代表料理「ガパオライス」を作る料理セミナーをNPO法人デックタイグループが実施し、18名が参加しました。

 ガパオとはタイ語で「ホーリーバジル」のこと。激辛が多いタイ料理の中でも、ガパオライスは辛くないタイ家庭料理のひとつです。作り方は、豚ひき肉(鶏ひき肉でもOK)、ピーマン、赤パプリカ、玉ねぎ、にんにくを炒めて、ナンプラー、唐辛子、ガパオで味付けします。お皿にご飯を盛り、炒めた具材と目玉焼きを添えてできあがり。

 デックタイグループのラタナポン・タナノンさん、田崎スイモンさん、平井サワンラックさんの3人の講師の指導の下、参加者はガパオライス作りを楽しみ、味わいました。

 食後には、タイの文化(文字、歴史、宗教)や気候、タイ人の気質などをクイズ形式で学びました。

▲ガパオライスの作り方を披露するスイモンさん(右)
▲おいしそうなガパオライスの出来上がり!