2024年度(令和6年度)

2月

JICA筑波 教師海外研修 成果報告会

2月22日(土) とちぎ国際交流センター

 JICA 筑波の教師海外研修で2024年7月21日~8月1日に東アフリカのウガンダを訪問した県内の教諭が、本研修で学んだことを各学校で実践した授業内容を報告する「JICA 筑波 教師海外研修 成果報告会」をTIAと共催で実施し、21名が参加しました。

 栃木県から海外研修に参加したのは、佐野市立北中学校の土井菜奈子教諭、栃木県立足利南高等学校の後藤千春教諭、栃木県立のざわ特別支援学校の北平浩美教諭、栃木県立佐野高等学校の 増田萌教諭の4名。まずウガンダでの研修内容を報告した後、「模擬授業」として、土井教諭と後藤教諭の2名がそれぞれ授業で行った内容(フォトランゲージ等)を参加者に体験していただきました。

 後半は、ブースで分かれて授業内容を紹介するポスターセッションです。教師海外研修に茨城県から参加した教諭2名も加わって行われました。各ブースでは、授業で使用した資料や現地の民芸品、授業を受けた生徒の感想などが掲示され、参加者は授業内容の詳細や成果などを知ることができました。

▲模擬授業で後藤教諭(左)が実践した授業内容を体験する参加者
▲ポスターセッションで授業内容を説明する土井教諭(中央)

日本語学習支援者のための情報交換会

2月14日(金) とちぎ国際交流センター 

 県内の日本語教室で活動する日本語学習支援者を対象とした情報交換会を開催しました。講師に一般社団法人ふくしま多言語フォーラム代表理事の永島恭子氏を迎え、日ごろの活動や課題をグループで話し合う情報交換を行ったほか、いつもの教科書を使った楽しい学習活動のヒントについて学びました。  

前半の情報交換ではグループに分かれて、それぞれの教室での活動内容や課題について話し合いました。いくつかのグループでは、学習者が継続できるような工夫をしているがなかなか続かないといった共通の課題がありました。講師からは週一回の教室で積み重ねを重視するのは現実的に難しいので、一回完結型の支援活動の提案がありました。

後半は、日本語学習におけるさまざまなアプローチについて紹介があり、どのようなシラバスになっているのか、複数の日本語の教科書をみながら話し合いました。また、前半で講師から提案のあった支援活動の一つとして、動画教材を活用した学習について紹介がありました。

参加者からは、いろいろな立場で関わっている話が聞けた、同じ悩みを持っていることがわかって良かった、いつもの教科書でもわくわくできる活動ができそうだ等の感想がありました。

さまざまな教科書を見ながらグループで話し合い

日本語学習支援研修会・経験者コース

1月11日(土)、2月1日(土) とちぎ国際交流センター

外国人等に日本語学習支援を行っている支援者を主な対象とした研修会を開催しました。講師に宇都宮大学基盤教育センターの牧原紀子氏を迎え、理論と実践両面から日本語学習支援について学びました。
研修会1日目には、学習者のニーズに沿った学習計画の立て方と教室活動について、日本語教育の参照枠の解説や具体的な教室活動について紹介があり、参加者それぞれが学習支援の活動案を考えました。その後のインターバル期間中に、1日目で学んだことを活用して、参加者の所属する日本語教室で実践を行うものとしました。2日目においては、インターバル期間中の実践報告、活動案のブラッシュアップをグループで行い、講師からのアドバイスもありました。
参加者からは「日本語教育の参照枠やcan-doについて理解できて参考になった」、「活動案を作成するだけでなく実践してみることができて有意義だった」、「自分ひとりで考えるより、いろいろなアイデアを聞けて参考になった」などの感想がありました。

日本語学習支援の実践報告を行う参加者