2025年度(令和7年度)
9月
とちぎグローバルセミナー2025 ⑯気になる?イスラム教の方の日本での暮らし
9月20日(土) とちぎ国際交流センター
「とちぎグローバルセミナー2025」の最後を飾る第16回は、インドネシアからの留学生がイスラム教を紹介するセミナーをTABUWATAが実施し、18名が参加しました。
コミュニティFM放送局・ミヤラジで放送している「あなたの隣の外国人」の出張公開録音を「とちぎグローバルセミナー」で行うというこのプログラムは、ナビゲーターの柏木聖子さん(ミヤラジ)とパーソナリティの栗又由利子さん(TABUWATA共同代表)が、インドネシアから宇都宮大学大学院に留学しているイスラム教徒のリンジャニ・ハナニ・スユさんをゲストに迎え、イスラム教徒としての日本での暮らしについてお話を聞くという内容です。
リンジャニさんが頭に被っているスカーフ「ヒジャブ」は、家族以外の男性には髪の毛を見せてはいけないという教えです。リンジャニさんは幼稚園生のときからヒジャブ被っているので「当たり前のこと」となっているようです。
一日に5回行う「お祈り」については、仕事や学業などで忙しいときはまとめて祈ることができます。今はメッカの方角を示すアプリがあるので、世界中のどこにいても祈る方角を間違えることはありません。
ハラール食品は「食べることを許されたもの」という意味です。最近日本でも見られるようになりましたが、まだまだ少ないです。なのでスーパーやコンビニで食べ物を買う際は、使用されている原材料をよく調べるそうです。では、戒律で禁じられている豚肉をそれとは知らないで食べてしまった場合は? 「神様が許してくれる」とのことです。
公開録音終了後に、ハラール食品として用意されたインドネシアのお菓子をリンジャニさんが紹介して、参加者はお茶と一緒に試食しました。


とちぎグローバルセミナー2025 ⑮あなたの知らないアマゾンの世界
9月20日(土) とちぎ国際交流センター
「とちぎグローバルセミナー2025」第15回は、ブラジルのアマゾンの自然などを紹介するセミナーをブラジル文化サークル「Sou Capoeira」が実施し、13名が参加しました。
講師は同サークル代表の野田サチオさんと妻の千絵さんのお二人。最近お子さんを連れてサチオさんの故郷のベレン(アマゾン地域)に里帰りしたそうです。今回のセミナーで紹介する写真などをいろいろ撮ってきてくれました。
アマゾン川は全長7,000km、9か国に渡り日本の国土の19倍にも及ぶ総面積を持つ水量世界一の大きな川です。周辺では、金やダイヤモンドなどの鉱物が採掘されます。高温多湿の熱帯雨林気候ですがスコールが降ると風が吹き涼しくなります。千絵さんは日本の夏よりも過ごしやすく感じたそうです。
地球上で最も豊かな森林があり、多種多様な動植物が生息するとともに「地球の肺」として大気汚染や地球温暖化防止の役割を担っています。アサイーやブラジルナッツ等などの果物・木の実などは良質な栄養素が豊富に含まれ「天然のサプリメント」と呼ばれています。ブラジルのチーズパン「ポンデケージョ」に使用するタピオカ粉の原料であるマンジョッカもアマゾン原産です。
アマゾンの紹介に続き、場所を変えて「ポンデケージョ」の試食です。サチオさんが焼きたてのチーズパンを配ります。参加者は、皮はパリパリ中はもちもちの本場の「ポンデケージョ」を味わいながら、サチオさんが実演したブラジル産の楽器を実際に触ってみたりしました。


とちぎグローバルセミナー2025 ⑭七色土玉でお皿を作ろう!
9月13日(土) とちぎ国際交流センター
「とちぎグローバルセミナー2025」第14回は、色の付いた七つの土玉を使用して自分だけのオリジナルお皿を作製するセミナーをクリエイティブ・レインボープロジェクトが実施し、24名が参加しました。
同プロジェクト代表の陶芸家・林香君さんが考案した「七色土玉を使ったお皿作り」は、ろくろを使わずに机の上で、しかも短時間で色鮮やかなお皿を作ります。難しくないので、子どもから大人まで陶芸の楽しさを味わうことができます。
最初にメイン講師の林さんが、同プロジェクトがこれまで実施してきた数々の活動及び参加者が作製した作品(お皿)をスライドで紹介し、出来上がりのイメージが膨らんだところで、作り方の実演です。林さんの周りに参加者が集まり、熱心に手順を覚えます。
そしていよいよ参加者が作る番です。何色の土玉を使ってお皿を作るかを決めてから、土玉を取りに行きます。作業は自分の机の上で行います。用意した何色かの土玉を適当な大きさにちぎり練って丸め、これらの土玉を布の上に置いてお互いをくっ付けます。土玉の配列が終わったら布をかぶせ、砂袋で叩きます。叩くことで土玉がつながりだんだんとお皿の形になっていきます。形と大きさを整えたら、最後に皿の窪みを作るために型の上に載せて作業終了です。
参加者は、手順が分からなくなったときは3名の講師陣に聞きながら、時間内に無事作り終えることができてほっとしていました。お皿は講師が持ち帰り、窯で焼き上げます。自分が思い描いた色合いのデザインに仕上がるかどうか楽しみですね!
※焼いたお皿は、後日TIAに取りに来てもらいます。


とちぎグローバルセミナー2025 ⑬Youは何しにアフリカへ?体験談を聞こう!
9月6日(土) とちぎ国際交流センター
「とちぎグローバルセミナー2025」第13回は、JICA海外協力隊の募集説明会及び協力隊OVが任地国を紹介するセミナーを栃木県青年海外協力隊OB会とJICA筑波が実施し、13名が参加しました。
オープニングはJICA筑波職員による「JICA海外協力隊」の事業紹介です。アジア、アフリカ、中南米、太平洋諸島、中東などの途上国でボランティア活動する海外協力隊員になるためのステップや派遣国での生活内容などについて説明しました。
続いて、アフリカで2年間活動をして帰国した栃木県出身の2名、舘野眞歩さんと横手亜紀さんによる発表です。
舘野さんはマダガスカルでコミュニティ開発隊員として、農村調査、農畜産技術向上や生活改善の指導などを行いました。一方横手さんはセネガルで幼児教育隊員として、幼稚園で使用する教材・教具作りを指導したり、「遊びを通じた学び」を広げる活動をしました。
お二人は、協力隊活動の他に、任地国の概要、食文化、伝統行事なども併せて紹介しました。
後半は、舘野さんと横手さんの2グループに参加者が分かれて座談会です。「現地で使用する言葉はどのようにして覚えたのか?」、「食事や住まいなどの生活はどうしていたのか?」などの質問に答えました。


とちぎグローバルセミナー2025 ⑫カレーとスパイスとチヤとネパールと
9月6日(土) とちぎ国際交流センター
「とちぎグローバルセミナー2025」第12回は、県内在住ネパール人がネパールの魅了を紹介するセミナーをJICA筑波が実施し、19名が参加しました。
まず、元JICA青年海外協力隊ネパール隊員の大貫文さんがネパールの概要について説明。続いて本セミナーのメイン・プログラム「華麗なるスパイスの世界」です。インド・ネパール料理レストラン「宮カレー」のオーナーのフアガイン・ブワンさんと石井勇大さんの2名が講師となり、ネパール家庭で使用されている数々のスパイスの紹介します。ターメリック、クミン、コリアンダー、クローブ、シナモン、カルダモンなど12種類のスパイスについて楽しく、分かりやすく解説しました。参加者は話を聞くだけではありません。各テーブルに置かれた小さい容器に入っているスパイスの香りを実際に嗅いでみたり、いくつかのスパイスを混ぜて自分だけのオリジナル・スパイスを作る調合体験を行いました。
後半は、ブワンさん、TIA相談員のウパダヤ・スジャータさん、留学生のガルティチャンダリ・バワナさん、そして大貫さん(コーディネーター)によるパネルトークです。「ネパールの家庭で食べるカレー料理」、「日本での食生活」、「日本語の勉強方法」、「将来の夢」などについて発表していただきました。
参加者はスパイスが入ったネパール・ミルクティーとクッキーも味わうことができ、大満足でした。

