2023年度(令和5年度)

12月

災害時外国人サポーター養成講座

12月23日(土) とちぎ国際交流センター

災害時における外国人支援について学ぶ講座を一般の方を対象に行いました。講師は一般社団法人多文化社会専門職機構 事務局長の菊池哲佳氏が務めました。講座では、東日本大震災時に仙台市災害多言語支援センターの運営や多言語による情報提供についての講話のほか、TIA外国人キーパーソンであるコクバ キクチ タチアナ マユミ氏(ブラジル)による被災体験が語られました。後半は、避難所にいる外国人被災者への聞き取り訓練を行い、被災者への質問の回答や必要な支援についてグループで話し合いました。参加者からは「実際の支援活動のイメージがしやすかった」、「外国人と話すときはやさしい日本語を意識したい」などの感想がありました。

▲災害時の情報提供について話す講師の菊池氏
▲外国人被災者に聞き取りを行う避難所巡回の実践訓練

とちぎ外国人材活用促進協議会 建設業部会主催 外国人材活用促進セミナー

12月6日(水) とちぎ国際交流センター

令和4年12月から16回に渡り開催された「技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議」において、「最終報告書」が令和5年11月30日に法務大臣に提出されました。

本セミナーでは、まず第1部で「最終報告書」に至るまでの経緯と新制度「育成就労(仮)」におけるポイントを株式会社ワールディングの池邊正一朗氏に解説いただきました。

また、第2部は、「今後の外国人確保と育成について」パネルディスカッションを行いました。パネリストに(株)大勝建設 永田会長、(株)KIND 服部社長、(株)テクノスチールダイシン マイン総務課係長を迎え、ファシリテーターの池邊氏からの問いかけに意見をいただきました。

▲技能実習に代わる新しい制度の最終報告書におけるポイントを解説する池邊氏
▲パネルディスカッションにて意見を交すパネリストの方々

とちぎ多文化共生フォーラム2023

12月9日(土) とちぎ国際交流センター

 今年で 4回目になる「とちぎ多文化共生フォーラム 2023」 (主催:栃木県、TIA)。今回は、「報告~栃木県の日本語学習支援状況について」及び「パネルディスカッション~日本での子育てと教育」をテーマに実施し、51名が参加しました。

 まず「報告~栃木県の日本語学習支援状況について」では、日本語学習支援を担当するTIA職員が、現在栃木県及びTIAが進めている日本語学習支援プログラム内容や県内日本語教室の活動状況などを報告しました。

 次はフォーラムのメインプログラム「パネルディスカッション~日本での子育てと教育」です。コーディネーターは臼井佳子さん(NPO法人宇都宮市国際交流協会理事)、パネリストはテップ コンキアパンチャッポアさん(カンボジア出身)、ミリンダ グダーデさん(インド出身)、ベロ ピーター キマニさん(ケニア出身)、ペレラ ドゥティカさん(スリランカ出身)、福田あゆみ(地域日本語教育コーディネーター)の5名です。

 日本人と結婚し日本で出産されたコンキアパンチャッポアさんからは「母子健康手帳」「ママ友との付き合い方」など、日本で起業したミリンダさんからは「日本の教育制度の良い点」など、日本人と結婚されたピーターさんからは「夫も育児する(できる)のは当たり前」など、そして中学校卒業と同時に来県し日本語学習と高校受験勉強を苦労したペレラさん(現在大学院生)からは「高校生時代の友人とのコミュニケーション・ギャップ」など、皆さんそれぞれ日本で体験したことを母国と比較したりしながら話しました。また福田地域日本語教育コーディネーターは、ペレラさんの事例から「今後栃木県内で増えていくと思われる“家族滞在”の児童・生徒たちの日本語教育・進学問題」などについてコメントしました。

 参加者からは、「自分が目をむけなかったことを聞くことができて、すごく勉強になった」、「パネリストの皆さんの背景はさまざまでも、日本で暮らすため工夫や努力をされている様子が分かった」などの感想がありました。

▲「子育てと教育」をテーマに実施したパネルディスカッション。(左から)コーディネーターの臼井さん、パネリストのコンキアパンチャッポアさん、ミリンダさん、ピーターさん、ペレラさん、福田
▲パネルディスカッションの最後の質疑応答コーナーで質問する参加者

県民外国語講座「おもてなし英語ボランティア」(第2期)

10月4日(水)~12月13日(水) 全10回      とちぎ国際交流センター

   外国人観光客などに英語で「おもてなし」できるようになるための今年度2期目となる英語講座を実施し、受講者18名が参加しました。
   講師は前回に引き続き、平野聖乃先生が務め、国内にある世界遺産や美術、日本の歴史などを英語で伝える知識を深めたほか、日本の食文化に関する英語の表現方法も学びました。

▲英語で日本の食べ物を説明する平野先生
▲グループに分かれ、会話練習を行う受講者

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