2023年度(令和5年度)

8月

企業向け やさしい日本語セミナー

7月28日(金)、8月2日(水)、24日(木)、31日(木) オンライン

  外国人を雇用している、または雇用を検討している企業の職員を対象に、外国人に伝わりやすい「やさしい日本語」を学ぶセミナーを開催し、県内16の企業からご参加いただきました。これは、日本人と外国人の職員同士の円滑なコミュニケーションの促進を主な目的としており、日本語が十分ではない外国人に対して、どのように工夫したら日本語が伝わりやすくなるか話し方、書き方に分けて研修を行いました。

話し方編の講師は、早稲田大学大学院日本語教育研究科教授 栁田直美氏が務め、国内の外国人の状況、やさしい日本語の基本のほか、外国人対応の動画を視聴後、参加者全員で評価し、感想を言い合いました。また外国人ゲスト、手塚帆亜さん(ベトナム)、冨田レティアナさん(インドネシア)を迎え、日本語の難しいところ、働き方の違い、宗教への配慮について紹介してもらいました。

書き方編の講師は、東京にほんごネット代表の有田玲子氏が講師を務め、やさしい日本語の効果、職場で使われる文の書き換えのトレーニング、外国人向けチラシの作成ポイントについて学びました。

▲話し方編講師の栁田直美氏
▲書き方編講師の有田玲子氏(写真一番上)

とちぎグローバルセミナー2023 ⑩「青年海外協力隊、生キカタログ。」

8月26日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2023」第10弾は、JICAが実施している青年海外協力隊の栃木県出身OVから話を聞くセミナーを栃木県青年海外協力隊OB会が実施し、高校生・大学生を含む16名が参加しました。

 講師は、稲見隆典氏(エチオピア/体育)、小笠原由美氏(フィリピン/獣医師)、古河大輔氏(ボリビア/コミュニティ開発)、金森郁美氏(グアテマラ/栄養士)の4名。まず、各講師から協力隊参加に至るまでの経歴等を発表していただきました。

 次がメインの座談会です。参加者は4つの小グループに分かれ、20分を1セッションとして、すべての講師と話すことができます。講師は参加者からのさまざまな質問に答えたり、逆に参加者に「なぜ協力隊に興味を持ったのか」など質問したりしました。

 参加された皆さんは、とてもリラックスして和気あいあいに講師と話すことができました!

▲講師の協力隊OV4名(左から稲見氏、小笠原氏、古河氏、金森氏)
▲小グループによる座談会で講師の金森氏(右)から話を聞く参加者

とちぎグローバルセミナー2023 ⑨「GO!GO!サンラータン麺で台湾を楽しもう!」

8月26日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2023」第9弾は、台湾料理「サンラータン麺」を作るセミナーをWorld Cooking Clubが実施し、15名が参加しました。

 まずは台湾文化紹介です。講師の伊澤愛氏が台湾民謡の「天烏烏」を紹介し、参加者は発音を学びながら歌いました。

 そして料理教室です。台湾の家庭料理の中でも人気のあるサンラータン麺は、酢をたっぷりと使うので夏でも食べやすく、疲労回復や腸内環境の改善など夏バテ気味の体にやさしく働きかけてくれます。

 今回使用する食材は、豚もも、絹豆腐、卵、えのき、にんじん、ねぎ、たけのこ、きくらげ、しいたけ。とても良い栄養バランスです。参加者は3つのグループに分かれ、講師の菅原美穂氏から調理の際のアドバイスや台湾料理の特徴などを聞きながら、サンラータン麺作りに挑戦しました。

 食後の感想は? もちろん「とてもおいしかったです!」

▲講師の菅原美穂氏(左)から作り方を教わる参加者
▲出来上がったサンラータン麺はおいしそう!

インターンシップで大学生を受入れ

8月24日(木)~26日(土) とちぎ国際交流センター

 白鷗大学3年の堀真理亜(まりあ)さんが、TIAで3日間、インターンシップを行い、各種事業を手伝いました。

 オンラインで「やさしい日本語」の話し方を学んで実践したり、酸辣湯麺(サンラータンめん)の料理教室を通して台湾の生活や文化を学んだり、青年海外協力隊員のOB・OGとの座談会で貴重な体験を知っていただきました。また、市町等の国際交流協会の担当者が参加する会議や、TIAの国際ライブラリーに配架する図書を検討していただきました。

▲執務室でライブラリーに配架する図書を検討する堀さん
▲「World Cooking Club」の方(左)と一緒に台湾の文化を紹介する堀さん

「令和5年度市町・県国際交流協会連絡会議」

8月25日(金)  とちぎ国際交流センター

 TIAは、毎年1回、県内市町国際交流協会を対象に、情報交換及び連携の強化を図ることを目的とした「市町・県国際交流協会連絡会議」を開催しています。

  今年は13協会23名が参加し、各協会におけるイベントの周知方法、外国人キーパーソンネットワーク構築方法、周年事業、日本語教室の開催、外国人の相談内容や通訳・翻訳依頼などについて話し合いました。また、各協会が今年度の事業計画から特に力を入れている事業を説明しました。

 

▲市町・県国際交流協会連絡会議の様子

とちぎグローバルセミナー2023 ⑧「LET’S!国際交流」

8月19日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2023」第8弾は、「とちぎから世界へ!」をテーマに国際交流の楽しさを発見するセミナーを栃木県青年国際交流機構(栃木IYEO)が実施し、17名が参加しました。

 まず、内閣府が実施している「青年国際交流事業」の5つのプログラムを紹介。続いて、2名の大学生による留学体験発表です。池澤真帆さんは、2018年に上記プログラムの「日本・韓国青年親善交流事業」に参加した経験があり、今年はニュージーランドの語学学校に留学しました。中佐古そらさんは、子どものころから留学生のホームステイ受入れなどで国際交流に触れており、大学2年生のときにデンマークに留学しました。

 後半は、2名のスピーカーに「青年国際交流事業」に参加した栃木IYEOメンバーも加わり、2つのグループに分かれて座談会を行いました。参加者からは「青年国際交流事業」のプログラムや大学生の留学に関する質問や感想をいただきました。

▲日本・韓国青年親善交流事業やニュージーランドへ留学した体験を話す池澤さん
▲後半のグループトークで参加者からの質問に答える中佐古さん(左から5番目)

とちぎグローバルセミナー2023 ⑦「英語で広がる世界!アフリカと日本の出会い」

8月19日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2023」第7弾は、宇都宮大学に留学しているアフリカからのJICA研修員と英語で交流するセミナーを、JICA筑波が中学生・高校生を対象に実施し、11名が参加しました。

 JICA研修生は、マラウイのジャフェットさん、ナイジェリアのアコさん、エリトリアのセリホムさん、マダガスカルのステリーさんの4名。前半は、各研修生がそれぞれ自国の文化等を英語で10分程度紹介しました。

 後半は、参加者が4つのグループに分かれて順番に研修生と英語で話すセッションです。「好きな食べ物は?」、「日光を知ってますか?」など楽しく会話しました。

 参加者からは「初めは少し緊張しましたが、皆さんとても親切で楽しかったです」、「今までアフリカについて知らないことばかりでしたが、このセミナーでアフリカを知り身近に感じることができました」などの感想がありました。

▲エリトリアの料理を紹介するセリホムさん
▲グループトークでマラウイのジャフェットさんと会話する参加者

栃木市民大学実践講座・多文化共生コースへの協力

8月5日(土) キョクトウとちぎ蔵の街楽習館

 栃木市教育委員会主催の「栃木市民大学」では、地域の人材育成や、身近でできるボランティア活動のきっかけづくりとして今年度より新たに、体験型の実践講座を開講しました。多文化共生コースの初回において、TIA職員がやさしい日本語の紹介および交流会の進行を行いました。

 当日は、実践講座受講者や中学生ボランティア、ネパール人、ブラジル人、インドネシア人等栃木市内外の外国人等38名が参加し、後半のやさしい日本語を使ったコミュニケーションゲームでは、たくさんの笑い声が聞こえました。

▲前半は「やさしい日本語」について紹介
▲後半ではゲームを通して交流するみなさん

とちぎグローバルセミナー2023 ⑥「北インドで農村開発を学び合う若者たち」

8月5日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2023」第6弾は、特定非営利活動法人アーシャ=アジアの農民と歩む会が北インドで行っている国際協力活動を紹介するセミナーを実施し、5名が参加しました。

 同会代表理事の三浦孝子氏が講師となり、まず活動地のインドのウッタル・プラデシュ州の農村の生活水準や女性の置かれている状況等を説明し、農村開発リーダー育成事業、農村女性収入向上事業など同会が進めている現地プロジェクトを紹介しました。

 次に、現地事務所とオンラインでつなぎ、農村開発コースに参加中のインド、ミャンマー、日本の研修生がそれそれ農業や縫製分野の活動状況を発表しました。

 最後に、インド発祥の「笑いヨガ」について、三浦氏が実際にインドで体験してきた「笑いヨガ」セミナーの様子などを紹介し、参加者は「笑いヨガ」を体験しました。

 また、参加者のお土産として、現地プロジェクトでも生産されている北インド原産の「モリンガ」が配られました。

▲アーシャのインドでの活動報告をする三浦氏
▲現地で活動しているインド、ミャンマー、日本の青年たちがオンラインで発表

とちぎグローバルセミナー2023 ⑤「高校留学で海外に家族や友達を作ろう」

8月5日(土) とちぎ国際交流センター

 「とちぎグローバルセミナー2023」第5弾は、高校生の海外留学の魅力を伝えるセミナーを公益財団法人AFS日本協会栃木支部が実施し、留学に関心のある小中高校生やその保護者など15名が参加しました。

 AFS日本協会は、日本の高校生を海外に派遣する「派遣事業」と、海外の高校生を日本に受け入れる「受入事業」を実施しています。参加生徒はホームステイをしながら地域社会の一員として生活しすることで異文化理解を深めます。

 本セミナーでは、栃木県からイタリア・サルデーニャに留学した佐野高校の武政さんが現地の高校の様子、ホストファミリーとの交流、サルデーニャの文化などを、また、トルコから宇都宮北高校へ留学しているデリンさん及びドイツから鹿沼東高校に留学しているヤーラさんの2名が、高校生活やホストファミリー、栃木県の魅力などについて紹介しました。

 後半のパネルディスカッションでは、以前イタリアから県内高校に留学したララさんとアメリカに留学した瀧澤さんの2名も加わり、「この留学プログラムを決めた理由は?」「どうしてその国を選んだか?」などの質問に答えました。「考え方がまだ固まらない時期に外国で学んでみたかった」という言葉がとても印象的でした。

▲イタリア留学について体験談を話す武政さん
▲高校留学経験者によるパネルディスカッション

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