2023年度(令和5年度)

11月

日本語学習支援研修会・経験者コース

11月1日(水)、8日(水)、15日(水)、22日(水) とちぎ国際交流センター

  地域における日本語教室で活動を行っている支援者を主な対象とした研修会を開催しました。講師は、宇都宮大学等で日本語教育を行っている牧原紀子氏が務めました。牧原氏は留学生への指導のほか、外国人児童生徒への学習支援をボランティアで行っており、研修会では、実際の支援現場における活動例を紹介も盛り込んでいただきました。このほか、「話すこと(やりとり/発表)」、「書くこと」、「聞くこと」、「読むこと」についてそれぞれ理解を深め、各言語行動に沿った支援案をグループで考え、発表を行いました。

▲日本語学習支援案を共有し合う参加者
▲参加者にアドバイスを行う講師の牧原氏

「グローバル人材を対象とした合同企業説明会」

 11月30日(木)  栃木県総合文化センター

  海外展開を目指す県内企業の人材確保と、外国人留学生や海外経験者等グローバル人材の就労支援を目的に合同企業説明会を開催し、県内企業12社とグローバル人材38名(ベトナム、フィリピン、タイ、マレーシア、ウズベキスタン、スリランカ、ネパール、バングラデシュ、モンゴル、メキシコ、イラン、インド、中国、日本の 14か国)が参加しました。

 参加者は関心のある企業ブースに足を運び、企業担当者から業務内容や採用情報などを熱心に聞きました。今後の就職活動につながることが期待されています。

   また、参加した留学生からは「県内に多くのグローバル企業があることをはじめて知った」、「ぜひ県内で就職したい」などの声もありました。

▲合同企業説明会の会場の様子
▲熱心に企業の説明を聞く参加者

みんなの防災教室

11月18日(土) 鹿沼市菊沢コミュニティーセンター
共催:鹿沼市・鹿沼市国際交流協会
協力:栃木県防災士会

 地震や台風などの災害に備えて防災について学ぶ防災教室を実施し、5か国16名の外国人と8名の日本人の計 24 名が参加しました。

 前半は、 参加者が日本人と外国人の4つのグループに分かれて、講義形式でTIA 職員が日本の災害や避難所について「やさしい日本語」で説明し、TIA 外国人キーパーソンの鹿沼市在住のロレイン ガリャルドさん(フィリピン出身)が、地震や大雨の時など自ら体験したことを振り返り、日ごろからの防災への準備についてのアドバイスをしました。その後、防災士が手伝いながら、防災マップを使って参加者が自宅の近くの避難所探しも行いました。

 後半は防災士と鹿沼市国際交流協会職員が非常食の説明のあと、各グループでブルーシートの上で、防災士の人に教わりながら、新聞紙を使ったスリッパを作り、アルファ米を使った炊き込みご飯とドライ野菜の味噌汁の試食もしました。

 最後に、参加者に非常食が配られました。参加者からは、「初めて防災教室に参加したが大変勉強になった」、「今後、災害が起きた時に今日学んだことを役立てたい」などの感想もありました。

▲自宅近くの避難所探し
▲熱心に防災グッズ(スリッパ)を作る参加者たち

とちぎ外国人材活用促進協議会 製造業部会主催 外国人材活用促進セミナー

11月10日(金) とちぎ国際交流センター

 今年、国において「技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議」が幾度か開かれており、技能実習制度を発展的に解消し、新たな制度創設に向けて動き出していることから、第1部は、新たな制度の「最終報告書たたき台」におけるポイントを株式会社ワールディングの池邊正一朗氏に解説いただきました。

 また、第2部は、長期就業のための取組、育成、評価制度等についての意見を交すトークセッションとして、技能実習生110名を受入れている日清医療食品株式会社ヘルスケアフードファクトリー関東の工場長松田靖史氏とコーディネータ役の池邊氏にお話しいただきました。

▲技能実習に代わる新しい制度の最終報告書たたき台におけるポイントを解説する池邊氏
▲トークセッションにて「外国人教育への工夫」等について意見を交す飲食料品製造業の松田氏と池邊氏

社会体験学習で中学生1名を受入れ

11月14日(火)~17日(金) とちぎ国際交流センター

 宇都宮東高等学校附属中学校2年の岡本健(おかもと たける)さんが、TIAで4日間、社会体験学習を行いました。

 岡本さんは、「やさしい日本語」について学んだあと、センター内の掲示物の中からいくつかを選んで、「やさしい日本語」に書き換えて表示しました。また、TIAが実施するイベント「みんなの防災教室」の配布物の用意などを手伝ったり、センターの交流ラウンジに毎年設置するクリスマス・ツリーの飾り付けを行いました。

 その他、外国語担当(ポルトガル語、スペイン語、中国語、ネパール語、シンハラ語、ベトナム語、タガログ語、タイ語、英語)の相談員から、相談業務や外国文化などについて教わりました。

▲「やさしい日本語」に書き換えて表示する岡本さん
▲毎年恒例のクリスマスツリーの飾り付けで交流ラウンジが華やかに!

TIAランチタイム・コンサート 「フランス語で歌うシャンソン・デュオ」

11月4日(土) とちぎ国際交流センター

 音楽を通して国際理解を深める「TIAランチタイム・コンサート~フランス語で歌うシャンソン・デュオ」を、フランス・ヴォークリューズ県と交流活動を行っている「とちぎ・プロヴァンス協会」と共催で実施し、78名が参加しました。

 演奏者は、アコーディオンの野中英士氏とギター・ヴォーカルの高橋一徳氏によるシャンソン・デュオ「Les Deux Chevaux(レ・ドゥー・シュヴォー)」。お二人は「とちぎ・プロヴァンス協会」の会員でもあり、ヴォークリューズ県との交流事業で現地で演奏した経験があります。

 「シェルブールの雨傘」、「すみれの花咲く頃」、「枯葉」、「パリの屋根の下」、「愛の讃歌」などシャンソンの名曲10曲を披露しました。

 アンコールでは「オー・シャンゼリゼ」を演奏し、会場の皆さんもサビの部分を一緒に楽しく歌いました!

▲▼シャンソンの名曲を披露したヴォーカル&ギターの高橋一徳さんとアコーディオンの野中英士さん

TIA事業リポート